第36話「やさしさサヨナラ」

セリフとト書き

[ オープニング ]

[ マクロスの艦外テラスで、暗雲を見つめている未沙 ]
未沙: 辞めようかな…。はっ。
[ バルキリー3機が上空を飛んでゆく ]

[ 飛んでゆくバルキリー隊を自宅の窓から見つめる輝。部屋にミンメイがお茶を運んでくる ]
ミンメイ: まだ決心がつかないのね。
輝: [ 振りかえる ]ん? ああ。
ミンメイ: どうして? あなたが軍人を辞めてくれるなら、あたし、歌手を辞めてもいいわ。
輝: そんなこと、気軽にいうもんじゃないよ。
ミンメイ: でも、なにもあなたが殺しあいなんかする必要ないのに。
輝: 僕だって、好きでやってるわけじゃない。
[ ミンメイ、テーブルに茶器を置いてベッドに腰をおろす ]
ミンメイ: あたし、おぼえてるわ。あなたとはじめて会ったころのことを。あなたはまだ軍人ではなくて、あたしも歌手になる前のふつうの女の子だったわ。マクロスのなかで閉じこめられて、もうダメかなって思ったとき、あなたがいってくれたわね…。
[ ミンメイ、マクロス閉鎖区画での漂流生活(第4話「リン・ミンメイ」)を思いだす ]
ミンメイ: …結婚式でもやりますかって。もういちどもどりましょう、あのころに!
輝: あっ、ミンメイ。

[ ジャングルのなかに横たわるカムジン一派の戦艦 ]
オイグル: 反応炉の調子は!
ゼントラーディ兵士A: 全反応炉、接続良好。エネルギー・レベル増大中。
ラプ・ラミズ: やったな、カムジン。
カムジン: ああ、これでまたむかしみたいに、大暴れできるぜ。手はじめはマクロスだ! ぶっつぶして宇宙に帰るんだ!
オイグル: おお!
[ カムジン艦浮上、発進する ]

[ テラスの未沙、涙ぐむ。背後からクローディアが声をかける ]
クローディア: こんなところにいたのね!
未沙: あっ!
クローディア: さがしたわよ。総司令がお呼びよ、むかしのブリッジで。
未沙: [ 涙をふいて振りむく ]総司令が、むかしのブリッジで?
クローディア: はっ、泣いてたの?
未沙: え、あは、まさか! あは。
[ 未沙、髪をかきあげる ]
クローディア: あ…。
未沙: クローディア、いままでいろいろありがとう、わたし…。
クローディア: 退役するなんていわないでよ。
未沙: えっ!
クローディア: ダメよ、あなたがそんなことじゃ。かれをミンメイちゃんにとられてもいいの? 未沙: しかたないわ。だって、ミンメイさんは女のあたしが見てもかわいいもの。それにひきかえあたしなんか、一条くんより年上だし、堅苦しいし、そして、軍人ですもの。
クローディア: それで軍を?
未沙: このまま軍にいて、かれと顔をあわせつづけるなんて…。
クローディア: そう。

[ マクロス旧ブリッジ。グローバル総司令が艦長席で思いにしずんでいる ]
未沙: 早瀬少佐、入ります。
グローバル: ああ。
未沙: ああ、みんな、あのころのままなんですね。
グローバル: ん? ああ。
[ グローバル総司令、立ちあがる ]
グローバル: きみのあたらしい任務について話がある。
未沙: あたらしい任務、ですか? 艦長。
グローバル: ん?
未沙: あ、すみません、総司令。ここにいると、ついむかしの癖で。
グローバル: いやいや、かまわんよ、早瀬くん。じつはきみに、艦長をやってもらいたいのだ。あたらしく建造される宇宙艦の艦長をな。
未沙: 艦長を。
グローバル: ひきうけてくれるね。
未沙: あ…。申しわけありません、総司令。じつはあたし、軍から離れようと思っています。
グローバル: んん? これはまたおだやかではないな。一条大尉が原因かね?
未沙: えっ!? [ 顔を赤らめる ]どうして…。
グローバル: 女性の士官がとつぜん軍を辞めたいといいだすときは、決まってそんなものさ。
未沙: ああ…。
[ グローバル総司令、ブリッジの窓から外の景色をながめる ]
グローバル: 見たまえ、早瀬くん、この景色を。
未沙: はっ。
[ 雲間から光が差しこみ、雪をかぶった街と大地を照らしだしている ]
未沙: [ ため息 ]はあ。きれい…。
グローバル: ほんとうにうつくしい星だ、この地球は。
未沙: ええ。
グローバル: しかしな、早瀬くん。われわれはいつまでもこの星にとどまりつづけることはできんのだよ。
未沙: えっ!?
グローバル: このひろい銀河系のなかでは、ゼントラーディ軍と監察軍がいまこの瞬間も戦いつづけている。かれらがふたたび地球を襲ってきたら、われわれがもういちど生きのこれるという確率は万にひとつもない。
未沙: そのために工場衛星を手に入れ、軍備の拡大をおこなっているのでは?
グローバル: そのとおりだ。しかし考えてもみたまえ。われわれがあの大軍団に対抗するだけの武力をもてたとしたら、地球は戦うためだけの星になってしまうだろう。かつて偉大なプロトカルチャーたちがゼントラーディ人のような巨人兵を生みだし、そして自滅していったようにな。この地球の文化を絶やさぬためにも、宇宙への移民をはじめようと思う。
未沙: 宇宙移民。
グローバル: それも、可能なかぎりはやく、可能なかぎり多くの星へだ。
未沙: 艦長…。

[ カムジン艦、山岳地帯を低空飛行している ]
カムジン: ふっははは、このまま行けば、マクロスのすぐそばまで発見されずにすみそうだぜ。
オイグル: へい!

[ 次期可変戦闘機VF−X−4の模型で遊びながら、輝はミンメイの言葉を思いかえしている ]
ミンメイ: [ 輝の回想 ]あなたが軍を辞めてくれるなら、あたしも歌手を辞めてもいいわ。
[ 輝、台所で洗いものをしているミンメイの姿を見る ]
ミンメイ: [ 輝の回想 ]あなたが殺しあいなんかする必要ないじゃない。もういちどもどりましょう、あのころに! もどりましょう、あのころに…。
[ 家のチャイムが鳴る ]
ミンメイ: 誰かしら?
輝: 僕が出る。

[ 輝、ドアを開けると未沙が立っている ]
輝: 少佐!
ミンメイ: 早瀬さん。
未沙: こんにちは、一条くん。[ ミンメイには目礼する ]今日はあたし、あなたにお別れをいうつもりで来ました。
輝: え…。
ミンメイ: え。
未沙: あたし、今日かぎりで軍を辞めて、どこか遠くの街へ行くつもりでいました。だけど宇宙移民計画の一番艦の艦長に任命されて、気持ちがかわりました。
輝: 宇宙、移民?
未沙: ええ。あたしたち人類がこのまま地球に住みつづけることができたとしても、やがていつか異星人たちに滅ぼされてしまうかもしれません。これから生まれてくる子どもたちのためにも、そして何万年か未来の人びとに文化を伝えるためにも、あたしたちは銀河系のあらゆる星ぼしに向けて、飛びたつ必要があると思います。殺しあうためではなく、宇宙を文化で満たすために。
輝: 殺しあうためじゃなく。
未沙: ええ。ミンメイさん、あたし、あなたの歌好きよ。
ミンメイ: え…。
未沙: あたしにはあなたみたいに文化を生みだすことはできないけど、それを守っていくことはできるかもしれない。
ミンメイ: 早瀬さん。
未沙: いま、いまならはっきりといえる。一条くん、あなたが好きです。
輝: ああ…!
ミンメイ: ええ!?
未沙: ミンメイさん、あなたも歌を大切に。
[ 未沙、敬礼をする。眼には涙があふれている ]
未沙: それではこれで…。
[ 駆けだしてゆく未沙 ]
輝: しょ、少佐!
ミンメイ: 輝!
[ 追おうとした輝の前に立ちふさがるミンメイ ]
ミンメイ: 行かないで! お願い…。
輝: うっ、ミンメイ。
[ 上空からミサイルが降ってくる ]
輝: ふせるんだ!
[ 爆風で輝の家のドアがもぎとられてゆく ]
輝: 少佐!!
[ 輝、未沙を案じて駆けだす ]
ミンメイ: 輝!
[ ミンメイ、輝を追いかける ]

[ アイキャッチ ]

[ 破壊されたマクロス・シティ ]
輝: 少佐〜! 少佐〜! 少佐! ああ。
[ 輝、倒れている未沙を見つけて駆けよる ]
輝: 少佐!
[ 輝、未沙を助けおこす ]
未沙: ああ…。一条くん!
輝: だいじょうぶ?
未沙: ええ。いったいこれは!?
輝: 敵襲だ。それもかなりの規模の。
未沙: どうしていままで気がつかなかったの?
輝: わからない。だけど今日のは本格的だ。
[ 爆風 ]
未沙: ううっ! わたしはマクロスにもどります。あっ!
[ 未沙、立ちくらみを起こす ]
輝: あっ!
[ 輝、未沙をささえる ]
輝: 早瀬少佐、僕も出撃します。ご無事で。
未沙: はっ。あなたこそ…。
[ 見つめあう輝と未沙。ミンメイが追いつく ]
ミンメイ: 輝〜! どうして!?
輝: ミンメイ…!
ミンメイ: どうしてそんなにまでして、戦いにいくの!?
[ 爆風。付近の建物がくずれおちる ]
未沙: ミンメイさん、あなたはいったい、誰のために歌を歌うの?
ミンメイ: え!?
[ 爆風 ]
未沙: 自分のため。それとも? …あなたの歌を愛してくれる人たちのためじゃなくって?
[ ミンメイ、未沙の言葉にハッと気がつく。輝が決意をかためた表情で見まもっている ]
未沙: あたしたちが戦いに行くのも、あなたが歌を歌うこととおなじ理由なのよ!
ミンメイ: そんな…!
[ 未沙、駆けだしてゆく ]
輝: さあ、きみははやくシェルターに避難するんだ。
ミンメイ: イヤ! 避難するならあなたもいっしょに!
輝: バカなこというな! 僕は軍人なんだ。きみを、この街を、守らなきゃならないんだ!
ミンメイ: [ 泣いてすがりつく ]イヤ、イヤ! だったらあたしもいっしょに連れてって! ひとりぼっちにしないで!
輝: ミンメイ…、ごめん。だけど、きみはひとりぼっちなんかじゃない。
ミンメイ: えっ!?
輝: 行くよ。きみには歌があるじゃないか。
[ 輝、駆けだす。ふたりの手が離れる ]
ミンメイ: 輝、輝…。輝。輝。輝〜!

[ マクロス新地球統合軍司令センター第1セクションに未沙が駆けこんでくる ]
未沙: 敵の動きは!?
ヴァネッサ: 砲艦1隻、高速接近中。距離、約50キロ。1時方向、高度300。
未沙: 了解。

[ カムジン艦 ]
ゼントラーディ兵士B: 敵艦、主砲軸線上に入ります。
カムジン: ようし、全艦砲撃準備! 主砲発射後、空戦ポッドは全機出動!
[ カムジン艦、砲撃準備 ]
シャミー: 敵艦、Fライン突破。つづいて接近中。
[ カムジン艦、主砲発射 ]
キム: 高エネルギー反応、増大!
未沙: ええ!?
ヴァネッサ: 直撃、来ます!
[ マクロスの右腰部分に直撃弾が命中する。爆発 ]
乗組員: [ 爆発に巻きこまれ、口ぐちに ]どわっ! わああ〜!! うわあ!
[ 司令センター内にも爆発が起こる ]
司令センター: きゃあ〜!!
未沙: ああ〜っ!

[ 一条機、主砲の衝撃をうけて ]
輝: ええい!
[ 輝、マクロスから黒煙が立ちのぼっているのを見る ]
輝: マ、マクロスが!
[ マクロス、大きく背後に倒れかかる ]

[ マクロス・シティの人びと、倒れてゆくマクロスを見る ]
ミンメイ: あっ!

[ 輝、通信機をなんども操作しながら ]
輝: 少佐、応答してください。少佐、少佐! 早瀬少佐!!
[ 応答なし ]
輝: [ 涙 ]ちっくしょう〜…!!
[ 空戦ポッド群襲来。バルキリー隊との交戦 ]

[ 破壊された司令センター。天井から消火用シャワーが出ている。担架でけが人を運ぶ人びと ]
シャミー: サブ・システム1番、2番反応なし!
未沙: そちらは?
キム: こっちもダメです。すべてのコントロール系が使用不能です!
ヴァネッサ: どうします、少佐? このままではマクロスは…!
[ 未沙、グローバル総司令と会ったときのことを思いだす ]
未沙: [ 回想 ]ここは、あのころのままなんですね、艦長。
[ 未沙、ひらめく ]
未沙: はっ、ブリッジへあがります! みんないそいで!
キム: はっ。
シャミー: あっ。
[ 未沙、ブリッジ3人娘、旧ブリッジに走る ]

[ マクロス旧ブリッジ ]
未沙: ああっ!
クローディア: [ 機器を操作しながら ]みんな、遅いわ!
未沙: クローディア!
ヴァネッサ: どうして。
グローバル: 各員ただちに部署につけ。
キム: 艦長!
シャミー: 艦長!
グローバル: これよりマクロスは発進する。
未沙: それじゃあ、飛べるんですかマクロスは!
グローバル: ああ。短時間ならなんとかな。
ブリッジ3人娘: 艦長!
未沙: 艦長!
グローバル: 全員、発進スタンバイ。浮上後ただちに主砲を発射する。一撃で敵を仕留めるぞ。
ブリッジ: イエッサー!!
[ 各員、配置につく ]
シャミー: 補助反応炉出力上昇。
キム: 各作業班は浮上にそなえて待避せよ。
クローディア: 重力制御システム、作動良好。発進5秒前、3、2、1。
グローバル: 発進!!
[ マクロス、浮上する ]

[ シェルター ]
男A: お〜い、たいへんだあ! マ、マクロスが、マクロスが飛ぶぞ〜!
人びと: おおっ!
ミンメイ: あ。
[ 避難していた市民、めいめいにおもてに駆けだしてゆく。マクロス、浮上する。わきたつ市民たち ]
ミンメイ: マクロスが、マクロスが飛ぶ!

[ マクロス旧ブリッジ ]
クローディア: 主砲発射システム、出力上昇。発射1分前。
未沙: 戦闘中のパイロットに告げる。これよりマクロスは主砲発射態勢に入る。敵艦付近よりただちに退去せよ。

[ 一条機、つぎつぎと敵を撃破してゆく ]
未沙: 繰りかえす、ただちに敵艦付近より退去せよ!
輝: 少佐、無事だったんですか!
未沙: ええ。これより主砲を発射します。ただちに敵艦付近より退去せよ。
輝: 了解!
[ 輝、ファイターに変形して敵艦から離脱する ]
ミリア: わかった。
マックス: 了解。

[ マクロス旧ブリッジ ]
グローバル: 撃てえ!
[ マクロス、主砲発射。主砲ビームはカムジン艦の左半分をもぎとって大破させるが、発射の衝撃によってマクロスの主砲システムもくずれおち、船体は落下しはじめる ]
ブリッジ: ああ〜!

[ カムジン艦 ]
ゼントラーディ兵士: [ 口ぐちに ]うわあ。ぐわあ。
カムジン: くそう! オイグル、このまま突っこむぞ! オイグル!?
[ オイグル、後方で倒れたまま ]
カムジン: ちくしょう、行くぜ、ラプ・ラミズ。
ラプ・ラミズ: おう、死ぬな、カムジン。
カムジン: おまえこそ。あとで文化しようぜ!
ラプ・ラミズ: ああ…、はあ。
[ カムジンとラプ・ラミズ、手をにぎりあう ]
カムジン: 行くぞ!!
[ カムジン艦、マクロスに特攻をかける ]

[ マクロス旧ブリッジ ]
ヴァネッサ: 艦長、敵艦、方向かわりません。突っこんできます!
グローバル: くそう、なんてやつだ。
シャミー: 全艦砲撃。敵を回避せよ!
キム: 補助反応炉不調、マクロス操作不能!
クローディア: 敵艦、距離300メートル。
未沙: 回避不能!
[ マクロスの正面にカムジン艦がせまる ]
輝: 未沙〜!!
[ カムジン艦、マクロス左舷に激突 ]
ブリッジ: きゃあ〜!
[ カムジン艦、マクロス左舷をもぎとって後方に墜落する ]

[ カムジン艦。カムジンとラプ・ラミズは手をにぎりあったまま爆死する ]
カムジン: ラプ・ラミズ〜!!
ラプ・ラミズ: カムジン〜!!
[ 爆発 ]

[ マクロス・シティ攻防戦が終わり、一条機、市街地に着陸する。輝と未沙が歩みよる。ミンメイが歩いてくる。涙をひと拭いして、輝と未沙に近づいてゆく ]
輝: 無事だったんだね、ミンメイ。
ミンメイ: あなたこそお疲れさま。
輝: ありがとう、ミンメイ。
ミンメイ: …あたし、どこか知らない街へ行くわ。そこでもういちど歌ってみる。もう、歌をやめるなんていわない。
輝: それがいいよ、ミンメイ。
ミンメイ: ええ。[ 未沙に ]早瀬さん。
未沙: え。
ミンメイ: それがいつになるかわからないけど、あたしがほんとうの自分の歌を歌えるようになったらそのときは…。
未沙: そのときは…?
ミンメイ: あたしも乗せていただけますか、あなたの船に。
未沙: よろこんで! [ うなずく ]そしてあなたの歌を、この宇宙いっぱいにひびきわたらせましょう!
ミンメイ: ありがとう。
[ ミンメイ、未沙と握手をかわす。未沙、うなずく ]
ミンメイ: [ 輝に ]そのときまで、元気でいてね。
輝: [ うなずく ]きみこそ、ミンメイ。
[ ミンメイ、輝に近づいて頬にキスする ]
ミンメイ: それじゃ行くわ。
[ ミンメイ、走りだす。すこし止まってふりかえり、ふたりに手をふる ]
ミンメイ: またね〜!
[ 輝、未沙、手を振る。雪が降りはじめる。ミンメイ、歩きさる ]
未沙: 行っちゃったわね。…ひきとめなくて、よかったの?
輝: ええ、ミンメイって子は僕なんかにつなぎとめておけませんよ。
未沙: そう。
輝: それより、聴こえませんか?
未沙: えっ?
輝: ミンメイの歌。
[ 「やさしさサヨナラ」が聴こえてくる ]
未沙: 歌?
[ 間 ]
未沙: ええ、聴こえるわ、輝。
[ 未沙、輝に身体を寄せる。輝、未沙の肩を抱いて、ミンメイを見おくる ]

[ 最後の場面が写真となって貼られたアルバムが、女性の手によって閉じられる。「A.D.2012 So long」の文字が浮かびあがる。完。 ]

[ エンディング ]

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登場する人びと(登場回数)

一条輝(36)
リン・ミンメイ(35)
早瀬未沙(36)

ブルーノ・J.グローバル(30)
クローディア・ラサール(32)
マクシミリアン・ファリーナ・ジーナス(マックス)(25)
ミリア・ファリーナ・ジーナス(16)
ヴァネッサ・レイアード(31)
キム・キャビロフ(29)
シャミー・ミリオム(31)

カムジン・クラヴシェラ(17)
オイグル(14)
ラプ・ラミズ(12)

町会長(13) - セリフなし
ミンメイ叔父(リン・シャオチン)(12) - セリフなし
ミンメイ叔母(リン・フェイチュン)(13) - セリフなし
よっちゃん(10) - セリフなし

男A - マクロス・シティ
ゼントラーディ兵士A - カムジン艦
ゼントラーディ兵士B - カムジン艦

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スタッフ

脚本 … 河森正治
絵コンテ … 康村正一
演出 … 康村正一
原画 … 栫 裕 垣野内成美 的場敦 森川定美
動画作監 … 豊島光子
動画 … A・I・C スタープロ 友田政晴

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ノート

輝、ミンメイ、未沙をめぐる恋愛模様はよく三角関係といわれるが、三者が同時に顔をあわせたのは第3話「スペース・フォールド」において輝が初対面の未沙をおばさん呼ばわりしたシーンをのぞけば本話が最初で最後であることは意外だ。未沙はミンメイの存在を強く意識していたにしても、たいするミンメイは未沙のことはほとんど知らない。
この恋愛に決着をつけるのは、ひとえに輝の決心だ。輝がミンメイをとるか、未沙をとるかという態度決定を、軍を辞めるか、それとも軍人でいつづけるかという主人公の生きかたの問題とからめたことは、「マクロス」のもつオリジナリティのひとつだと思う。

最終場面のアルバムを閉じる手(女性)が誰であるかは不明。この手の存在は「マクロス」の大きな謎のひとつだ。

エンディングはミンメイ(飯島真理)の歌う「ランナー」、2番の歌詞。テレビ放送された全36話で唯一のミンメイ・バージョンとなる。無類の感動を味わえる。

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