第25話「バージン・ロード」

セリフとト書き

[ オープニング ]

ナレーター: ゼントラーディ軍の標的とされたマクロスは、地球からも追放同然となり、いま太陽系の空域をあてもなくただよう。
一方、テレビ・ゲームでミリアと知りあったマックスは再会の約束をとりつけ、期待に胸をふくらませ、その場所へと向かったのであった。

[ マクロス市街地のしあわせの森公園 ]
マックス: [ 時計を見ながら ]遅いなあ。来るかな、彼女。夜の公園で会うなんて、彼女、警戒したかな。常識的に喫茶店かなんかで会えばよかったかなあ。
[ ミリア、マックスにしのび寄る。懐中から短剣をとりだし、マックスに襲いかかる ]
ミリア: マクシミリアン・ジーナス!
マックス: ミリア、僕もちょうどいま来たとこ…っ!!
ミリア: たあ!
[ ミリア、短剣を投げる ]
マックス: ああ!
[ マックス、短剣をよける。短剣は木の幹につき刺さる ]
マックス: きみ!
ミリア: ゼントラーディ軍クアドラン・ロー空士長ミリア・ファリーナ。
マックス: ゼントラーディ軍!?
[ ミリア、もう1本の短剣をぬく ]
ミリア: 剣をとれ。勝負!
マックス: 勝負? 僕が、…なぜ?
ミリア: 剣をとれ、かたきめ。
マックス: くっ、かたき呼ばわりをされたんじゃしかたないな。[ 木に刺さった剣をとりかけるが ]ん? 僕がかたきだって、誰の? きみの父か、兄か、恋人?
ミリア: しらじらしい。たあ〜っ!
[ ミリア、襲いかかるが、マックスはすばやい身のこなしでかわす ]
ミリア: わすれたか、おまえはわたし自身のかたきだ。
マックス: なにをいう!
ミリア: ゼントラーディ軍のなかでも撃墜王の名をほしいままにしてきたこのわたしに、屈辱をあたえた、おまえをゆるさ〜ん! わたしにいちどならず二度までも、敗北という汚名を着させたおまえを、憎む!
[ ミリア、剣をふるってマックスを追いつめる。マックス、木の根につまずいてあおむけに倒れる ]
マックス: ああ!
ミリア: たあ〜っ!!
[ ミリア、ジャンプして上方より襲いかかる ]
マックス: んん!
[ マックス、石でミリアの剣をふせぐ。マックスの剣は木に刺さったまま。剣をとりに走るマックスと追うミリア。ついにマックスが短剣を手にする。激しい剣の応酬 ]
マックス: えいっ!
ミリア: えいっ!
[ ミリアの剣がはじきとばされる。ミリア、眼前に短剣をつきたてられる ]
ミリア: はっ!
[ マックスに勝利の笑顔がうかぶ。ミリア、観念して膝をつき、涙をながす ]
ミリア: 負けた…、三度までも…。こ、殺せえ…。
マックス: かわいい…。
[ マックス、ミリアの顔をあげさせて抱きすくめ、くちづけする。マックスはミリアの涙をぬぐって、もういちどくちびるをあわせる ]

[ マクロス艦内のレストラン ]
ヴァネッサ: ねえねえ、なんかいってきた? 軍のお偉いさん。
ワレラ: いや、ぜんぜん。
ロリー: 俺たち、正式に亡命できるのかなあ。
コンダ: ここで正式に受けいれてもらえなかったら俺たち、[ 涙ごえ ]宇宙で難民になっちまうよ。
ブリッジ3人娘: ええ!?
シャミー: やだあ、泣かないで。
キム: そうよ、元気出してね、ねっ!
青い風: [ ため息 ]ああ〜。
[ 「青い風」3人組の背後をマックスが歩いてゆく。ひとりで食事をしている輝に近づく ]
マックス: 失礼します、中尉。
輝: ん?
マックス: 相談したいことが…。
輝: なんだよ、マックス、あらたまってさ。
[ マックス、輝の向かいにすわる ]
マックス: じつは…、結婚のことです!
輝: [ 飲んでいたコーヒーを吹く ]ぶふう、うっ、ふっふ! け、結婚!?
マックス: ああ…。
輝: お、おまえ、あの子とデートしてきたばっかだろう? 一足飛びにけ、結婚ってのは…。
マックス: いえっ! ふたりとも結婚の意志はかたいんです。ただ、彼女の立場が…。
輝: そ、そりゃあ、いそぎすぎるもんなあ。ん、彼女の親かなんかが?
マックス: ん、そうじゃなくて、そ、それが、あの…。
輝: はっきりいえよ!
マックス: それが、ゼントラーディ軍のパイロットをしていた、子なんです。
輝: えっ…、あの子が敵の軍人!? ダメ、それはダメ! 結婚なんてできっこない!
マックス: どうして!?
輝: 言葉や習慣や、考えかたがちがう。
マックス: われわれにはそれを克服できるだけの、愛があります!
[ マックス、テーブルをたたく ]
輝: ふっははは。愛なんてバカなもんだぞ。むなしいもんだ。そんなもん、頼りになるか!
マックス: ふたりの心がひとつにつながってれば、不可能も可能になると思います!
輝: そりゃおまえ、理屈だよ!
[ ミリア、輝とマックスのテーブルに近づいてくる ]
輝: じっさいはなあ、愛なんてものは、すぐに壊れるガラス細工のようなもんだ。
マックス: それ、中尉の経験ですか?
輝: ん! ん…、バ、バカいえ。
マックス: とにかく会ってください。
輝: どこで?
マックス: ここで。
輝: え? 連れてきてるの?
マックス: ええ。
[ ピンクのワンピースを着たミリアがあらわれる ]
輝: ひえ〜、女っぽ〜い…。
ミリア: [ 輝に手を差しだして ]よろしく、頼む…。
輝: いや、やあ、よろしく!
[ ミリア、照れくさそうに笑っている ]
輝: う〜ん、そうか。こりゃ、すごいことになるかもわからないぞ。マックス、とにかくこのことは正式に、グローバル艦長に申しでたほうがいいよ。
マックス: はあ。
輝: そうさ、異星人との結婚なんて、すばらしいことじゃないか!

[ マクロスの上方に花火があがる。メンデルスゾーンの「結婚行進曲」がながれる。プロメテウスの艦首部から、虹色の光線が発射される。バトロイド体型になったバルキリー隊が祝砲を撃つなかを、後部座席にミリアをのせたマックス機が七色の光線上を飛んでゆく ]

[ 新郎新婦姿のマックスとミリアが連れだって歩いてゆく。その模様がテレビ中継されている。ブリタイ艦ブリッジで中継を見るブリタイとエキセドル ]
ブリタイ: こ、これは、ミリア・ファリーナではないか!
エキセドル: ラプ・ラミズ艦隊のエース・パイロットが、結婚!
ブリタイ: 「結婚」? 「結婚」とはなんだ。
エキセドル: 情報によれば、男女がともに暮らすことだとか。
ブリタイ: なに!? 男と女がつがいとなって生活をいとなむだと?
エキセドル: はい。
ブリタイ: 男と女がともに暮らす、それがやつらの風習ならばかまいはせん。しかし異人種であり、ましてや敵であるミリアをなにゆえやつらは認めるのだ。殺すどころか、あのように結婚とやらを祝っている。なにゆえだ?
エキセドル: かれらはそれを、「愛」と呼んでおります。
ブリタイ: 「愛」!
エキセドル: はい。やつらの社会生活のなかで、なくてはならない人の心だとか。
ブリタイ: 愛か…。われわれでは考えもおよばぬ。
エキセドル: その魅力の虜となり、多くのわが兵士たちが軍から脱走してやつらのもとへ亡命したと思われます。
ブリタイ: 脱走兵たちの気持ち、あながちわからんでもない。
[ エキセドル、驚いてブリタイを見る ]
ブリタイ: 愛、か。

[ マックス、ミリアのケーキ入刀。参列した人びとは写真をとり、祝福の拍手を送っている ]
司会者A: 手に手をとって、おふたりでする初仕事でありました。これより、この結婚の主催者であります、マクロス艦長グローバル准将よりお言葉をいただきたいと思います。グローバル准将!
[ 拍手 ]
グローバル: マックスくん、ミリアさん、おめでとう。このおふたりの結婚はたいへん意義のあるむすびつきです。ご存じのとおりミリアさんは、マクロスのクルーにとっては、憎んでも飽きたらないゼントラーディ軍のパイロットでした。
輝: [ 艦長の口調がきびしいことに驚いて ]はっ!
グローバル: げんに、いまはゼントラーディ軍からの攻撃をうけ、故郷である地球にさえも帰れない状況に追いこまれております。マクロス艦の誰もが、ゼントラーディ軍を憎むのは、とうぜんのことであります!
マックス: そんな…!
輝: 艦長…!
グローバル: しかし、しかしです。兵士のひとりひとりを憎むのにはあたらない。なぜなら、かれらは生まれたときから戦うことしか知らない人びとだったのです。
[ 街頭のテレビ放送を見まもる人びと ]
グローバル: だがいま、かれらは戦いをやめたいと訴えている。ゼントラーディ軍から離脱して、わがマクロス艦に亡命を希望し、平和な生活をいとなみたいとやってきました。はじめわれわれは戸惑った。かれらを艦内に入れるべきかどうかを。そしてなんどか、かれらに接触を試みたのです。
[ 「娘娘」店内でテレビを見る町会長たち ]
グローバル: その結果、かれらがとおなじ血をもつ人間だということがわかりました。さらに、かれらが純粋にわがマクロス艦内の同胞として生活したいと願っていることがわかったのです。マクロスの地球統合軍は、亡命を希望するゼントラーディ軍の兵士たちを、正式に受けいれることを表明する!
[ 人びとが歓声をあげる ]
人びと: [ 口ぐちに ]やった〜!
町会長: さすが艦長はんや、立派やでえ。
[ 受けいれに不満な市民が悪態をつく ]
男A: ちぇっ、冗談じゃねえ!
男B: そうだ、そうだい。
グローバル: 親兄弟を戦いでうしなった人たちのなかには、しこりを残している者もいることでしょう。しかし、しこりをこんご解消すべく努力することがたがいの使命では…。
[ 早瀬提督、テレビ画面を切る。グローバル艦長の演説が中断する ]
早瀬提督: グローバルのやつ、なにを考えているのだ。
未沙: はっ、お父さまなら、おわかりになるはずです。いま地球を救えるのは、艦長のようなひろい心をもつことです。
早瀬提督: [ 驚く ]ん?
未沙: お父さま、すぐにグランド・キャノン作戦をやめてください。
早瀬提督: いまさら、できん!
[ 早瀬提督、煙草の火をもみ消して、ふたたびテレビのスイッチを入れる ]
グローバル: かつて地球人は、長きにわたって争いを体験しました。言葉、肌の色、イデオロギー、宗教、そのほかあらゆる困難を乗りこえて、いまようやく地球に平和のきざしをもたらせたのです。それができたわたしたちだ。ゼントラーディの人びとにたいしても、おなじではないだろうか。宇宙に平和を! これこそわれわれの使命ではないか! その歴史的第一歩として、ふたりの結婚を全面的に支持するものであります!
[ 拍手がわきおこる。しあわせそうに寄りそうマックスとミリア。ヴァネッサとワレラ、シャミーとロリーが喜びのあまり抱きあう ]
[ 輝、窓からひとり宇宙を見ている ]
輝: [ 独白 ]やったあ。早瀬大尉、僕たちの願いが、ついにかなったんだ。

[ アイキャッチ ]

[ ボドル基幹艦隊 ]
ボドル・ザー: 辺境の地にかくれ住むマイクローンどもは、わが軍に多大な損害をあたえ、さらに憂慮すべき状況をつくりだしておる。これ以上の混乱を、わがゼントラーディ軍がうけることはひじょうに危険である。われわれはマイクローンどもの母星と諸悪の根元であるマクロス艦を消去せねばならん。基幹艦隊全体で攻撃にあたれ!
ゼントラーディ兵士: [ 一斉に ]はっ!

[ 結婚披露会場。ドラム・ロールとシンバルが鳴る ]
司会者A: マックスくん、ミリアさんのご結婚を祝して、すばらしい方が駆けつけてくださいました。われらがアイドル、世紀のスーパースター、リン・ミンメイさんです!
[ 人びと、歓声をあげる ]
人びと: [ 口ぐちに ]ええ〜!! ミンメ〜イ! ミンメイちゃんだ! かわいい!
[ 拍手がわきおこる ]
輝: ああ。
ミンメイ: マックスさん、ミリアさん、ご結婚おめでとうございます。そしてゼントラーディの星からわたしたちのもとへやってきた多くのお友だちの方がた、しあわせな明日をきずくために、ともに励みましょう。それではたがいの星がむすばれた喜びを歌います。
[ ミンメイ、「ランナー」(まぼろしの3番の歌詞)を歌う。マックスとミリア、顔を見あわせる。輝はクローディア、フォッカー、柿崎、未沙をつぎつぎと回想する ]

[ 結婚式のテレビ中継を見ている未沙、参列者のなかに輝がいるのを見つける ]
未沙: あ、一条くん…。

[ ブリタイ艦ブリッジ。テレビ中継を見ているブリタイとエキセドル ]
ブリタイ: 愛があれば、星のちがいなどかかわりがないか。
[ モニタが切りかわる ]
ゼントラーディ高官A: ブリタイ・クリダニク。ボドル総司令官閣下よりの命令を伝える。
[ ブリタイ、立ちあがって右手をあげる ]
ブリタイ: はっ!
ゼントラーディ高官A: 貴艦はこれよりマクロスに総攻撃をかけ、マクロスおよびその乗組員を殲滅せよ。
[ モニタ、結婚式中継に切りかわる ]
ブリタイ: むう…。
エキセドル: ブリタイ閣下。
ブリタイ: いよいよ、来るときが来たようだな。やらねばならんか。総攻撃をかける。
エキセドル: はっ!
[ ゼントラーディ艦隊に警報が鳴る ]
ゼントラーディ兵士A: ん、戦いか!
ゼントラーディ兵士B: マクロスをたたくなんて、俺にはできねえ。
ゼントラーディ兵士C: バカ! これは命令だぞ。逆らうわけにはいかんだろう?
ゼントラーディ兵士D: そうだ、戦闘態勢に入ろう。

[ マクロスに空襲警報発令。動揺する人びと ]
人びと: [ 口ぐちに ]おお。どうしたんだ、停電か?
グローバル: 総員戦闘配置!
シャミー: いや〜ん。
グローバル: みんなただちに、持ち場へいそぐんだ!
[ 会場から逃げてゆく参列者 ]
パイロットA: マックス、おまえは戦わんでいい。花嫁のそばにいてやれ。
マックス: いいえ、戦います。
[ マックス、蝶ネクタイをもぎとる ]
マックス: いいね、ミリア。
ミリア: わたしも、いっしょに行く。
[ ミリア、ブーケをはずす ]
マックス: えっ!?
ミリア: おまえは、妻はそばで手伝うものだといった。そのとおりにする。
マックス: しかし…。
ミリア: わたしもゼントラーディでは「エース」といわれたパイロット。かならず役に立つ。
マックス: よし、来いっ! 結婚式の当日に、華ばなしく散るのもいいだろう。
ミリア: よし!
[ マックスとミリア、手をたずさえて駆けてゆく ]
司会者A: おい…、よりによってなにもこんな日に攻めてこなくても、いいじゃないか、もう…!!

[ 一条機、発進。つづいてバルキリー隊がぞくぞくと発艦してゆく。マックス機は後部座席にミリアを乗せている。バルキリー隊とリガート隊の交戦。マックス機、リガートに照準をあわせる ]
マックス: いまだ!
ミリア: 待って!
マックス: えっ!?
ミリア: いまだ。
[ マックス機、リガートの足のつけ根部分を撃ちぬく。リガートは爆発しないが、戦闘不能になる ]
マックス: ミリア!
ミリア: 殺すにはしのびない。あそこをねらえば、マシンだけが壊れる。
マックス: ミリア…。
ミリア: すまぬ。殺したくないのだ。
マックス: 僕たち、やられるかもしれないんだぞ。
ミリア: かまわん! おまえといっしょになら。マックス…!
マックス: 皮をたたいて中身を生かす。ミリア、僕の腕を見ていろ!
ミリア: わかった。
[ マックス機、リガートの足のつけ根だけをねらい撃ちする ]
輝: マックス、おまえってやつは…!
マックス: 一条中尉、僕の戦いかた、見のがしてください。
輝: み、見のがすってマックス、…そうか、俺もやってみるよ。
[ 輝、マックス同様にリガートの足のつけ根だけをねらい撃ちする ]
輝: やった。これでいい。

[ マクロス・ブリッジ ]
パナップ: B−3ブロック、およびB−7ブロック被弾。
[ グローバル艦長、顔をゆがめる ]

[ ブリタイ艦 ]
ゼントラーディ上官A: 第8バトル・ポッド隊、きさまらなぜ出撃せん!
[ 兵士ら、ミンメイ人形をにぎりしめて上官をにらみつける ]
ゼントラーディ上官A: な、なんだ、その態度は!?
[ 兵士ら、上官に銃を向ける ]
ゼントラーディ上官A: なんだ、なんだ!?
ゼントラーディ兵士E: われわれは、敵艦と停戦をのぞんでいる。ただちに停戦命令を出してください。
ゼントラーディ上官A: ん…、んん、ていっ!
[ 上官、逃げだしてゆく ]

[ ブリタイ艦ブリッジ ]
ブリタイ: なに!? 停戦交渉?
エキセドル: ブリタイ閣下、各艦で多くの者が暴動をおこしています。攻撃命令を出す指揮官に、銃を向ける兵士もいるようです。いかがいたしましょう。
[ ブリタイ、ある決意をする ]
エキセドル: ブリタイ閣下。
ブリタイ: 認めよう、停戦だ。
エキセドル: あ…。しかし、それでは総司令の命令にそむくことになりますが…。
ブリタイ: かまわん、ひきあげろ。わが艦隊はマイクローンたちと停戦交渉すると、全員に告げるのだ。
エキセドル: は、はい!

[ マクロス・ブリッジ ]
ポッキー: か、艦長! 敵艦隊が退却してゆきます。
グローバル: う〜む、結婚式の中継が功を奏したのかもしれん。
[ バルキリー隊が帰艦する ]

[ マクロス内軍宿舎。輝が部屋で寝ている。とつぜん隣室で大きな物音がして、輝が眼をさます ]
輝: うわっ!
ミリア: マックス、たいへんだ。ちょ、ちょっと来てくれ! マックス!
マックス: ミリア、こっちへ来い!
ミリア: うわあ!
輝: んもう、こっちの身にもなってくれ!
[ マックス、コンロで燃えさかる火を消化器で消しとめている ]
マックス: 誰が油を入れろといったんだ!
ミリア: おまえが、このやかんの水をあけて、あっためろというから…。
マックス: これは「瓶」というんだ。中身は油だよ!
ミリア: これは「瓶」というのか。
マックス: そう。やかんはこれ。
ミリア: ああ、そうか。
マックス: やれやれ、コーヒー1杯飲むのも、とうぶん苦労するなあ。
[ 輝、ベッドに横になって中空を見つめている ]
輝: [ 独白 ]早瀬大尉…!
[ 未沙、地球統合軍総司令部の一室でソファに腰をかけている ]

[ 自室の輝、眼をとじて眠りにつく ]

[ 次回予告 ]

ナレーター: 戦端がひらかれて以来、初の正式な使節としてエキセドルがマクロスに乗艦してきた。停戦交渉がはじまったのである。しかし、それはより恐ろしい運命への序曲にすぎなかった。
次回、「超時空要塞マクロス」、「メッセンジャー」。

[ エンディング ]

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登場する人びと(登場回数)

一条輝(25)
リン・ミンメイ(25)
早瀬未沙(25)

ブルーノ・J.グローバル(22)
クローディア・ラサール(23) - 回想シーン
ロイ・フォッカー(20) - 回想シーンのみ セリフなし
マクシミリアン・ジーナス(マックス)(17)
柿崎速雄(16) - 回想シーンのみ セリフなし
ヴァネッサ・レイアード(24)
キム・キャビロフ(21)
シャミー・ミリオム(23)

早瀬提督(3)
パナップ(5)
ポッキー(5)

町会長(11)
ミンメイ叔母(リン・フェイチュン)(10) - セリフなし

ボドル・ザー(7)
ブリタイ・クリダニク(18)
エキセドル・フォルモ(16)
ミリア・ファリーナ(8)
ワレラ・ナンテス(17)
ロリー・ドセル(17)
コンダ・ブロムコ(17)

司会者A - マックス=ミリア結婚披露宴
男A
男B
パイロットA
ゼントラーディ高官A - ボドル基幹艦隊
ゼントラーディ上官A - ブリタイ艦
ゼントラーディ兵士A - ブリタイ艦
ゼントラーディ兵士B - ブリタイ艦
ゼントラーディ兵士C - ブリタイ艦
ゼントラーディ兵士D - ブリタイ艦
ゼントラーディ兵士E - 第8バトル・ポッド隊

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スタッフ

脚本 … 富田祐弘
絵コンテ … 三家本泰美
演出 … 吉田浩
原画 … スタープロ
動画 … スタープロ

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ノート

ミンメイがマックスとミリアの結婚披露宴の席で歌う「ランナー」は、作画はともかくとして、もっとも歌が感動的に使用された名場面のひとつ。

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