第22話「ラブ・コンサート」

セリフとト書き

[ オープニング ]

ナレーター: マクロス艦内で制作された超能力カンフー映画「小白竜」。そしてバリア崩壊の映像は、ときをおかずしてゼントラーディ・ボドル基幹艦隊へと送られた。そこに映しだされたものは、ボドル・ザーに衝撃をあたえずにはおかなかった。

[ ボドル基幹艦隊中枢。ボドル・ザーが映画「小白竜」を見ている ]
ボドル・ザー: ん?
[ 映画のなかのカイフン、手から赤い光線を発射して巨人を倒す ]
ボドル・ザー: これがマイクローンか!
[ 全方位バリア暴走の映像 ]
ボドル・ザー: むう…。
[ ボドル・ザー、立ちあがる。全方位バリア暴走の記録映像を眼にして ]
ボドル・ザー: おお! …このような兵器を持っているのか、あの者たちは…! 信じられん。もしほんとうなら、恐るべき存在だ…!

[ ブリタイ艦内のゼントラーディ兵士たちが、ミンメイ人形の歌う「0-G Love」を聴いている ]
ゼントラーディ兵士A: これが「歌」っていうのか。いい気持ちだあ。
ゼントラーディ兵士B: マクロスのなかに行けば、これの本物がいるというのはほんとうか?
ワレラ: ほんとうだ。
ロリー: 本物を見ながら歌を聴けば、もっともっといい気持ちになる。
ゼントラーディ兵士A: いいなあ、歌って。
[ ワレラ、細い棒をとりだして、ミンメイ人形に近づける ]
ゼントラーディ兵士B: おっ、なにすんだ、壊すのか!?
ワレラ: まあ、見てろ。これを下にさげると、ちがう歌が聴ける。
ゼントラーディ兵士A: ちがう歌!? 「歌」ってふたつもあるのか?
[ ワレラがミンメイ人形の背部のスイッチを切りかえると、こんどは「私の彼はパイロット」を歌いだす ]
ゼントラーディ兵士A: [ 感心して ]ほう…!
ゼントラーディ兵士B: [ 感心して ]ほう…!
青い風: へへへ。

[ ブリタイ艦内 ]
ゼントラーディ兵士C: 「歌」? なんだそれは。
ゼントラーディ兵士A: 聴いてるといい気持ちになるんだあ。あんな気持ちになったのははじめてだ。
ゼントラーディ兵士D: どこにあるんだ、それは?
ゼントラーディ兵士A: ワレラ・ナンテスが持ってる。来い!
[ ブリタイ艦内に「文化」の噂話がひろまってゆく ]

[ カムジン艦ブリッジ ]
カムジン: ブリタイ艦のなかで騒ぎが?
オイグル: ああ、マクロス内に潜入していた3人組がみょうなものをいろいろと持ちかえり、それが兵士たちのあいだに伝わったらしいですぜ。
カムジン: 騒ぎってのはそんなことか。
オイグル: そんなことっていうけど、なかにはマクロスへ投降してそっちへ住みたいなんていいだすやつも出てるんですぜ。
カムジン: 投降する? 敵にか。
オイグル: それもひとりやふたりじゃないらしい。
カムジン: 許さん! 投降など絶対に許さん!! なぜそんなことになったんだ。
オイグル: くわしくは、どうも…。
カムジン: そのことを上の者は知ってんのか?
オイグル: さあ…。
カムジン: どいつもこいつもマクロスごときにオタオタしやがって! こうなったら、マクロスは俺が抹殺してやる!

[ ブリタイとエキセドル、ボドル・ザーからの指示を聞く ]
ブリタイ: マイクローンを?
[ ブリタイ、エキセドルと顔を見あわせる ]
ブリタイ: マイクローンを手に入れろとおっしゃるのですか?
ボドル・ザー: おまえから送られてきた資料すべてに眼をとおした。その上での答えがそれだ。あの者たちが「プロトカルチャー」であることはほぼまちがいない。だとしたら、われわれにとってきわめて危険な存在だ。マイクローンを捕らえ、もういちど徹底的に調べてみる必要がある。最終手段に出るのはそれからだ。
ブリタイ: 最終手段…。
エキセドル: …といわれますと?
ボドル・ザー: 「文化」をもつ者たちといつまでも関わっていては、かならず兵士に悪い影響をおよぼす。それを避けるにはできるだけのデータをあつめ、やつらを抹殺するしかない。
ブリタイ: わかりました。さっそくマイクローンを。

[ ブリタイ艦。ゼントラーディ兵士たちが騒いでいる ]
ゼントラーディ兵士: [ 口ぐちに ]おお。ええ!? 信じられん。
ロリー: マクロスには、この写真と同サイズの女がマイクローンたちに「歌」というものを聴かせてるんだ。
ゼントラーディ兵士E: 俺にも見せろ!
ゼントラーディ兵士F: 俺にも見せろ。
ブリタイ: [ 艦内放送 ]これよりマクロスに攻撃をかける。総員戦闘配置につけ。繰りかえす。これよりマクロスに攻撃をかける。総員戦闘配置につけ。
ワレラ: 攻撃する? マクロスを?
ゼントラーディ兵士A: おいどうする! マクロスに攻撃をかけるってことは、この子を殺すことになるぞ。
ゼントラーディ兵士B: 歌も聴けなくなる。
ロリー: 歌だけじゃない。あそこにはわれわれにないものがいっぱいある。そのなにもかもが消えちまう…。
[ ロリー、ブリッジ3人娘のことを思いだす ]
ロリー: 投降しよう! こうなったら投降してあっちに住もう!
ゼントラーディ兵士B: どうやって。
ロリー: さきのことなんか考えてたら、なにもできん。とにかく出撃したときチャンスをみて、マクロスに逃げこむんだ。
ワレラ: よし、俺も行く!
コンダ: 俺もだ。
ゼントラーディ兵士B: 見つかったら、逃亡罪で消去刑だぞ。
ロリー: そのときはそのときだ。
ゼントラーディ兵士A: 俺も連れてってくれ。われわれにないものがいっぱいあるっていう、そのマクロスへ!
ゼントラーディ兵士B: よし、俺も行く!
ゼントラーディ兵士: [ 口ぐちに ]俺も行く! よし、俺もだ!
ワレラ: よし、みんなでやろう。それにはこっちでマイクローンになっていかなきゃダメだ。
ゼントラーディ兵士B: おまえたち、あの装置あつかえるのか。
ワレラ: いいや。
ゼントラーディ兵士B: だったら…。
ワレラ: 安心しろ。このなかにひとりだけあつかえるのがいる。
ゼントラーディ兵士: えっ!?
ワレラ: トラカジーデ。
トラカジーデ: ダ、ダメだよ。許可なくあの装置を動かしたら、俺は…。
ワレラ: 見つかったときはみんなおんなじなんだ。
ロリー: おまえだってほんものの歌を聴きたいだろう?
トラカジーデ: 聴きたいさ。でも…。
ワレラ: 手を貸してくれ。手を貸してくれたらこれも、歌う人形もみんなおまえにやる。
[ ワレラ、ミンメイのブロマイドを手に説得する ]
トラカジーデ: みんな俺に?
コンダ: だからおまえもいっしょに行こう。向こうへ行けば、いい気持ちにさせてくれる文化が、いくらだってある。
[ トラカジーデ、迷う ]
コンダ: 女だって、この子ひとりじゃないぞ。
トラカジーデ: え…、んん…。…うんっ。
青い風: よしっ!

[ 輝、マクロス船外をながめている ]
輝: [ 独白 ]なんのために俺はここにいるんだ。ここにいたって、あるのはむなしい戦いだけじゃないか。
[ 輝、フォッカーや柿崎の顔を思いうかべる ]
輝: ああ…。
[ 輝が廊下を歩いていると、ミンメイのコンサートのポスターが眼に入る ]
輝: ミンメイ。ああ…。
[ 輝、ミンメイが「私の彼はパイロット」を歌う姿を思いおこす ]
輝: [ 独白 ]そうだ、ミンメイだ。俺はミンメイを守るために戦えばいいんだ。それだけでいい、それだけでいいんだ! ここから逃げられないんだったら、それだけでいい。

[ マクロス市街地のコンサート会場 ]
ミンメイ: ありがとう、みなさん。それじゃつぎは、「愛は流れる」を歌います。聴いてください。
カイフン: [ 独白 ]きれいだ。今日のミンメイはいちだんと…。
[ 「愛は流れる」を歌うミンメイ ]

[ マクロス・ブリッジ。ミンメイのコンサートを聴きながら、乗員がコーヒーを飲んでいる ]
ヴァネッサ: ん〜、これで敵が来なければご機嫌よね。
シャミー: ああ、あたしも燃えるような恋がした〜い。
キム: あはっ、バカね。あ? ねえ、ねえ。
[ キム、ヴァネッサとシャミーに目くばせする ]
ヴァネッサ: え?
シャミー: え?
[ クローディア、フォッカーと連れだって歩いた思い出にひたっている ]
シャミー: 思いだしてんのよ、きっと、フォッカー少佐のこと。
ヴァネッサ: だとすると、罪な歌ね。
キム: あかるく振るまったって、そうかんたんには、わすれられないのよ。
シャミー: あれっ!?
[ シャミー、もの思いにしずむ未沙に気づく ]
ブリッジ3人娘: はあ?
[ 未沙、髪をいじりながらインタビューをうけるカイフンの姿を思いだしている。やがて首を振って、自分を抱きしめるようなしぐさ。クローディアがそんな未沙の様子を背後から見ている ]

[ 拍手と歓声につつまれるミンメイのコンサート会場。舞台袖からカイフンがミンメイをじっと見つめる ]

[ アイキャッチ ]

[ ブリタイ艦ブリッジ ]
ブリタイ: この艦に、マクロスのダイダロス・アタックを打ちこませるというのか!
エキセドル: はい。少々あらっぽい手ではありますが、ダイダロス・アタックを逆手にとれば、リガート部隊をマクロス内に送りこむことが可能と思われます。さすれば、マイクローンだけでなくマクロスをも手に入れることができるかと。
ブリタイ: ふむ、「肉を切らせて骨を断つ」というんだな。
エキセドル: さよう。ただ、どこに打ちこまれてもいいというのではありません。ねらわせる場所はただひとつ、艦首部分にかぎります。そこなら破損をうけても4アデノルや5アデノルは充分に保ちこたえられますな。
ブリタイ: よく考えたな。
エキセドル: これもみな、スパイの持ちかえったマクロスの戦闘パターンを分析した結果の作戦であります。
ブリタイ: よし。

[ リガート部隊が待機している。そのなかにマイクローン化した逃亡兵たちの搭乗するリガートも混じっている ]
ワレラ: 全員、見つからずにすんだ。大成功だ。
ロリー: 安心するのはまだはやい。とにかく、チャンスがあるまでヘタに動かず、じっとしてるんだ。
ゼントラーディ兵士G: [ 艦内放送 ]全リガート隊、およびヌージャデル・ガー隊、すみやかに艦首部に移動せよ。移動ののち、つぎの指令があるまで待機。
コンダ: 艦首! いつもとちがうぞ。
ロリー: ああ。
ワレラ: ガタガタするな。マクロスへ攻撃かけるにはちがいないんだ。かならず俺たちの出番はある!

[ カムジン部隊 ]
カムジン: 野郎ども、マクロスに接近したら飛びだしてくる戦闘機に、波状攻撃をかけろとの命令だ!
ゼントラーディ兵士: [ 口ぐちに ]へいっ!
カムジン: [ 独白 ]上からのお墨つきだ。心おきなくやらせてもらうぜ。

[ マクロス・ブリッジにグローバル艦長が駆けこんでくる ]
ヴァネッサ: 数は、約30隻。
グローバル: 30!
ヴァネッサ: 当艦に接近してきます!
グローバル: 敵の主力からすればほんの一部だ。友軍をあてにできぬ以上やるしかない! とにかくここで、やられるわけにはいかん。バルキリー隊に出撃命令を出せ。
未沙: イエッサー。
[ 輝、バルキリーに乗りこむ ]
未沙: 敵は12時方向を中心に散開して接近中。
輝: 了解!
未沙: いつもとは規模がちがうけど、気をつけて。
輝: いわれなくてもわかってる。[ 独白 ]ミンメイ、きみを守ってやるぞ。
[ バルキリー隊、発進 ]

[ カムジン部隊 ]
カムジン: 行くぞ!
[ カムジン部隊出撃。バルキリー隊と交戦 ]

[ ブリタイ艦ブリッジ ]
ブリタイ: ここまでは、いつものパターンだな。
グラドコル: 作戦担当グラドコルであります。全機移動完了!
ブリタイ: よし、マクロスへの艦隊接近に移る。わが艦は正面からだ。
グラドコル: 了解。
ブリタイ: いいか、無傷とはいかんが、あくまでもマクロスの捕獲がねらいだと他の艦に徹底させろ!
グラドコル: 了解!

[ 戦闘中の一条機 ]
輝: 艦隊戦を仕掛ける気か!
[ マクロス、ブリタイ艦隊の砲撃をうける ]
ブリッジ: ああっ!!
クローディア: 艦長!
グローバル: できるだけ引きつけて、ダイダロス・アタックをかける。マクロスを守るには、1隻ずつつぶしてゆくしかない。
未沙: イエッサー。
[ 未沙、通信機をとる ]
未沙: ダイダロス・アタックを、いつでもかけられるよう待機!
乗組員A: 了解。

[ ブリタイ艦内の待機中リガート ]
ワレラ: いまの聞いたか? 俺たちの任務はマクロス内侵入だぞ。
ロリー: チャンスだ、ついてる!
ワレラ: なかにさえ入っちまえば、あとはこっちのもんだ。
コンダ: とはいっても、入るとき運が悪ければこっちもおだぶつだ。なるべくそれまではさがっていよう。
ワレラ: そうだな、みんなに伝えよう。

[ ミンメイのコンサート会場が戦闘の衝撃で揺れる。動揺する観客たち ]
観客: [ 口ぐちに ]うわあ!
ミンメイ: きゃあ!
観客: [ 口ぐちに ]逃げろ、逃げろ!
カイフン: あっ。
[ カイフン、舞台に駆けあがる ]
カイフン: ミンメイ、つづけろ。つづけて歌うんだ。
ミンメイ: えっ!?
カイフン: [ マイクを持って ]みんな、このままコンサートをつづけよう! 野蛮な戦いに負けてはならない。歌が人を殺す兵器に負けてはならない。つづけよう諸君、このままコンサートを! [ ミンメイに向かって ]歌え、ミンメイ、歌うんだ。大声で歌うんだ。
ミンメイ: 歌うって…。
カイフン: さあ、勇気を出して。
[ 会場が揺れる ]
カイフン: さあ、歌うんだ!
[ ミンメイ、うなずいて「私の彼はパイロット」を歌いはじめるが、声が弱よわしい ]
カイフン: もっと大きい声で!
[ ミンメイ、声が大きくなる。逃げだした観客が足をとめる。楽団の伴奏がもどってくる。観客の手拍子が起こる ]
カイフン: いいぞ、その調子。
[ 観客たちが座席にもどってくる ]

[ マクロス・ブリッジ ]
未沙: 艦長、大型艦が前方から急速接近してきます。
グローバル: 体あたりするつもりか。回避しろ!
クローディア: ダメです、周囲を敵艦にふさがれています。
グローバル: ダイダロス・アタックをかける。前方の大型艦にダイダロス・アタックをかけ、突破口をひらく。
未沙: イエッサー。ダイダロス・アタック、スタンバイ。
[ マクロス、ブリタイ艦首めがけてダイダロス・アタックをかける。ダイダロスから砲撃、つづいてトマホーク隊が艦内に侵攻するが、待ちぶせしていたリガート隊の攻撃をうけて壊滅する ]
グラドコル: いまだ、行け〜!!
[ リガート部隊、ひらいているダイダロス艦首部から侵入 ]
ワレラ: 急げ!
乗組員B: [ あらわれたリガートに驚いて ]うお、おお!
[ リガート、砲撃する ]
乗組員C: うわあ!
[ 爆発。負傷した乗員、艦内通信機を手にとって話す ]
乗組員D: うっ、く、くっ…。

[ マクロス・ブリッジ ]
クローディア: なんですって!?
グローバル: どうした!
クローディア: 右舷からバトルポッドに侵入されました!
グローバル: 侵入された!?
[ リガート隊が縦列になって侵攻する ]
ワレラ: こっちだ、こっちへ逃げるんだ。
[ リガート部隊の最後尾につけていた投降組数機が、べつの通路にすすむ。市街戦となる ]

[ 戦闘中の一条機 ]
輝: バトルポッドに侵入された!?
未沙: 5、60機が内部破壊活動中。至急帰艦せよ。
輝: コ、コンサート会場は無事か?
未沙: まだ確認していないわ。一条中尉、とにかく急いで!
輝: マックス、バトルポッド隊に侵入された。帰艦するぞ!! [ 独白 ]ミンメイ!
[ 一条機、マックス機、戦線離脱する ]
カムジン: 逃がすか!
[ 一条機、マックス機につづいて、カムジン部隊が格納ハッチから艦内に侵入する ]
乗組員E: すずらん通りに、バトルポッド10機があらわれました! 現在、交戦中!
乗組員F: …敵機に、施設の一部が破壊されました。
乗組員G: 現在位置、基地ゲート前10番街。敵機と交戦中。デストロイド隊をまわしてください!
未沙: [ 独白 ]あの人もきっとコンサート会場だわ。
[ カイフンの姿が未沙の脳裏をよぎる ]
未沙: [ 独白 ]一条くん、あの人を守ってあげて…。

[ マクロス市街地のコンサート会場の外に火の手があがっている。ミンメイは無伴奏で「小白竜」を歌っている。客席背後に、リガート2機があらわれる ]
カイフン: ああ!
ミンメイ: はっ!
[ カイフン、ミンメイにマイクを差しむけて ]
カイフン: 観客に歌いつづけるんだ! 歌うんだ!
[ ミンメイ、歌う ]
カイフン: もっと大きな声で。
[ ながれ弾が舞台上部にあたり、スポット・ライトが落ちてくる ]
ミンメイ: きゃあ!
カイフン: あぶない! うわっ! く…。
[ ミンメイをかばったカイフンに、落下したスポット・ライトが直撃する。その様子を呆然と見まもるリガート内のゼントラーディ兵士 ]
ミンメイ: カイフン兄さん。
カイフン: だいじょうぶだ。
[ ミンメイ、カイフンを助けおこす。リガート内のゼントラーディ兵士は破壊された市街地を見て、呆然としている。一条機が降下し、リガートに体あたりをするが、2機とも戦意を失っている ]
輝: あれっ!? ん、どうなってんだ、いったい…。

[ マックス機、市街地でリガート3機を撃破。くずれたビルの陰から、ミリアがマックスの戦いぶりを見ている ]
ミリア: まちがいない。あいつだ。

[ マクロス市街地。コンサート会場の片隅に避難するミンメイ、カイフン ]
ミンメイ: 痛む? さあ。
カイフン: ああ…、う、ああ、ああ…。
[ ミンメイ、ハンカチを出してカイフンの額の血をぬぐう ]
ミンメイ: あ、うふふふ。
[ カイフンが真顔で見つめるので、どぎまぎしておどけるミンメイ ]
ミンメイ: あ? [ へんな顔をしてみせる ]べ〜、ぶ〜。
カイフン: ふっふふふ。
ミンメイ: すごい汗。
[ ミンメイ、カイフンの頬をぬぐう ]

[ 一条機、リガートを撃破しながらコンサート会場に向かってゆく ]
輝: ミンメ〜イ!!

[ 次回予告 ]

ナレーター: 奇襲作戦に乗じて、もとスパイ3人組を中心とする脱走者たちがマクロス艦内へ潜入した。かれら23名の亡命要請に苦慮したグローバルは、ゼントラーディとのコンタクト経験者である輝、未沙、マックスを招集した。
次回、「超時空要塞マクロス」、「ドロップ・アウト」。

[ エンディング ]

TOPHOME

登場する人びと(登場回数)

一条輝(22)
リン・ミンメイ(22)
早瀬未沙(22)

ブルーノ・J.グローバル(19)
クローディア・ラサール(20)
ロイ・フォッカー(19) - 回想シーンのみ セリフなし
マクシミリアン・ジーナス(マックス)(14)
柿崎速雄(15) - 回想シーンのみ セリフなし
ヴァネッサ・レイアード(21)
キム・キャビロフ(19)
シャミー・ミリオム(20)

リン・カイフン(8)
よっちゃん(8) - セリフなし
よっちゃん母(7) - セリフなし

ボドル・ザー(6)
ブリタイ・クリダニク(16)
エキセドル・フォルモ(14)
カムジン・クラヴシェラ(8)
オイグル(7)
ミリア・ファリーナ(6)
ワレラ・ナンテス(14)
ロリー・ドセル(14)
コンダ・ブロムコ(14)
グラドコル(初)
トラカジーデ(初)

乗組員A - マクロス
乗組員B - マクロス
乗組員C - マクロス
乗組員D - マクロス
ゼントラーディ兵士A - ブリタイ艦
ゼントラーディ兵士B - ブリタイ艦
ゼントラーディ兵士C - ブリタイ艦
ゼントラーディ兵士D - ブリタイ艦
ゼントラーディ兵士E - ブリタイ艦
ゼントラーディ兵士F - ブリタイ艦
ゼントラーディ兵士G - ブリタイ艦

TOPHOME

スタッフ

脚本 … 星山博之
絵コンテ … 秋山勝仁
演出 … 秋山勝仁
原画 … スタープロ
動画 … スタープロ

TOPHOME

ノート

ボドル・ザーが全方位バリア暴走の記録映像を見るのはこれがはじめてではない。第20話「パラダイス・ロスト」のときはバリア・エネルギー障壁を新兵器と勘ちがいしながらも、本話ほどは驚いていない。

戦闘中の輝と未沙の口げんかがなくなった。未沙は出撃の際、輝に「気をつけて」と個人的に声をかけている。

カイフンがミンメイのステージ姿を見て「きれいだ。今日のミンメイはいちだんと…」といった直後のミンメイの作画がとんでもなく悪いため、カイフンの言葉は賞賛ではなく冗談か、皮肉になってしまっている。

TOPHOME
inserted by FC2 system